薔薇とさすらい

東の空が赤い もうすぐ夜が明ける
前を向いても うしろ向いても
地平線まで つづく道
砂漠の町で逢って 別れた薔薇の花よ
血を流すほど 愛した日々が
バックミラーに浮かぶ

どこへ行く 風に吹かれて
はてしなく さすらう
ああ、俺の夢は
いつの日 かなうのか
ああ、俺の春は
いつまた めぐるのか
あしたも ひとり 冬の旅

うなばら赤く染めて 夕陽が沈んでゆく
波のしぶきを けちらせながら
海岸道路 ひた走る
海辺の町で逢って 別れた薔薇の花よ
嵐のように 愛した日々が
バックミラーをよぎる

どこへ行く 雨に打たれて
あてもなく さまよう
ああ、俺の歌は
いつの日 とどくのか
ああ、俺の星は
いつまた 光るのか
あしたも ひとり 冬の旅

どこへ行く 風に吹かれて
はてしなく さすらう
ああ、俺の夢は
いつの日 かなうのか
ああ、俺の春は
いつまた めぐるのか
あしたも ひとり 冬の旅
×