時間飛行

たそがれ空を染めてガラス細工の街並み
銀の翼広げ見下ろす地平線

さよなら言えずに飛び立つ窓の外には
いつの間にかはぐれてしまう夢と現実

恋人よ どうか泣かないで 愛しすぎたせいじゃない
濡れた唇かみ締めて目を閉じる

去り行く季節の後で あなたの瞳の中に
映る街が美しければ それだけでいい

人は誰も愛に彷徨う時の旅人

この宇宙何処にいても 君の微笑みさがすよ
闇に惑う僕の 未来(あした)が変わるなら

都会の片隅同じ時を追いかけて
行き止まりの愛におびえた 夜を数えた

恋人よ どんな我儘も 許しあえてきたじゃない
ひとりの夜を越えたなら戻れると

広い空の片隅 たったひとつ輝いた
未来へ続く時間飛行 夜明けが近い

人は誰も愛に彷徨う時の旅人
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