指輪

金色の風に吹かれ
見つめあえる場所へ行こう
でたらめなメロディー
ハミングにしながら
若草の香りに
髪を揺らしながら

淋しさはいつも夕日みたいに
見慣れた景色を深く染めていったよ
言葉のない笑顔だけが時を刻んでゆく
低い雲が毛布のようにふたりを包み込む
求めあうことも忘れ目を閉じこのまま

触れてゆく肩に頬が
誓いあった記憶集め
傷つけあうことも
愛だとかわるまで
何度も繰り返し
恋に落ちてゆこう

生きることさえなぜか疲れて
気が付けば君の胸へたどり着いたよ
ふたりだけが分かればいい答えをくれたのさ
零れ落ちる悲しみさえ安らぎに変わった
自分が誰かも忘れ眠りに堕ちたよ

さあ今 太陽が消えるこの輝きを
ほら今 薬指をかざし永遠の指輪に
君へ送ろう

新しいふたりのほほ笑みが聞こえる
新しいふたりがここから歩きだす
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