遠い空

なくしたものは いったい何

萌える緑と蝉の声 草いきれの道 振り向けば
麦わら帽子をかぶった 少年がたっている

擦りむいた膝も気にもせず 悪戯な笑顔でたっていた
その瞳の輝き 忘れられない

遠い空 描いた それは 汚れない夢
遠い空 描き続けた 曇りひとつない想い
なくしたものは いったい何

昔遊んだ 空き地に今 大きなビルが 建ち並ぶ
麦わら帽子をかぶった 少年は泣いている
サンダルを靴に履き替えて 虫籠を鞄に持ち替えて
今時の流れに 僕は生きてる

遠い空 願った 僕は 僕でありたいと
遠い空 願い続けた 決してなくさない勇気
探し物は いったい何

遠い空 描いた それは 汚れない夢
遠い空 願い続けた 僕は 僕でありたいと
探し物は いったい何
なくしたものは いったい何
×