おいちゃん

「おいちゃん…
おいちゃん…
…あんた、すごかったよ……

あたいがおいちゃんに街で声をかけた時…
…いつものおいちゃんだと思ったよ…

あんたが…あたいにおおいかぶさってきた時…
…あたいやったと思ったよ…

あんたが…あの時舌をかんでいたら
あたいもやったね

あたい…
…もう一度…試験受けてみるよ

「ん、まぁ、頑張れや」

あたいはね…
捨て猫なんかじゃないよ…
…泥だらけに…まみれてるだけじゃない

…おいちゃんを見た時…

「んー」

あたい…虹がつかめると思ったよ

「んー、何言うてんねや、
もう、はよ よこ 来いや もう」

おいちゃん……おいちゃん…
あたい…
…パイズリしてみるよ

「ええから…もぉねよか」

おいちゃんが…あ…
あたいを追うならあたいは逃げるね…

おいちゃんは生身の男じゃないよ

「はよ帰らんとあかんのちゃうか」

はんぱな男じゃなかったよ…

おいちゃん…おいちゃん…

あたいは…あたいは…
もう一度…
…スチュワーデスの試験受けてみるよ」

Z・Z・Z・Z……
×