女の海流

寄せては返す 波の音
日暮れ淋しい 北の海
心細さに 負けそうで
凍(こお)る唇 かみしめる
ひとり ひとり またひとり
明日はどこまで 女の海流

震える胸の 奥の奥
今も揺れます 面影が
あんないい人 いないのに
あの日背中を 向けて来た
ばかね ばかね ばかでした
未練うずまく 女の海流

流れて流れ いつの日か
たどり着きたい 故郷(ふるさと)に
窓に映った なみだ顔
一夜(ひとよ)泊(どま)りの 港宿
夢を 夢を また夢を
明日はどこまで 女の海流
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