女の波止場

男と出会って 愛するたびに
最後の人と 女は想う
なのに今度も あのひとは
わたしを残し 海峡越える
行かないで… 行かないで…
波止場はおんなの 泣くところ

おまえと呼ばれて 女房きどり
女の夢に 酔いしれていた
厚い胸板 腕まくら
やさしさ今も 信じているの
淋しくて… 淋しくて…
波止場の灯りが また潤む

季節を忘れた 鴎のように
女は今日も 海みて暮らす
三ヶ月(みつき)足らずの 倖せと
わかっていても おんなは駄目ね
帰ってよ… 帰ってよ…
波止場は今夜も 風と波
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