望郷月夜

都会暮らしの 寂しさに
みちのく津軽が 夢に出る
昔を語る 母さんの
あの声恋しい こんな夜は
夜空(そら)を見上げりゃ まんまる月夜
今ごろふる里 雪ん中

お国訛りの 北風が
戻っておいでと 戸を叩く
囲炉裏火とろり 父さんは
達者で酒など 呑んでるか
窓の下行く 列車の屋根よ
故郷(こきょう)の匂いを 乗せて来い

今日をつなげば 明日(あす)になる
明日(あした)をつないで 生きて行く
路地裏通り 見上げれば
まっ赤に染まった なみだ月
帰りたいけど まだ帰れない
今じゃふる里 夢ん中
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