送信履歴

君を待ってた あの日から今日もずっと
ほらまたホームの電車 走っていくの

選んだ言葉には かなしいほど期待して
飲み込んだ言葉には 嘘しか吐けなくなって

ねえ何度見返すの
もう何も言えないっていうのに

君を待ってた
あの日から一人きりで 陽が落ちるのを見てた
背丈が伸びて大人になって だけど今も
まだ幼い影は 泣いてるんだよ

送信履歴には私じゃない私が
迷いもなかったように きれいな文字並べてる

ねえ思い通りにはいかない現実と知っても

誰を見てるの
そばにいても一人なら ここに居たくはないよ
それでも一歩踏み出す足が 届かないまま
またホームの電車 走っていくの

ねえ何度見返すの
そう、やっと君に話せるのに

“君を待ってた あの日から今日もずっと”
それだけじゃなくもっと…
涙の中の君は笑顔で頷くのに
ああ まばたきしたらこぼれて消えた
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