桜のやうに

海岸列車にはいつしか人影もまばら
街をはなれ山には今も薄雪のなごり

別れのその朝に私はただ泣きながら
ドアの名札を外すあなたを
だまって見ていた

咲け咲け桜 滲む涙もあざやかに
散れ散れ桜 傷む心に降りつもれ
人生は春のよう
すべてがああ夢の中

海岸列車にはやがて私一人きり
でも生きなくちゃまた明日から
思い出に変えて

あれほど愛を 二人重ねて契っても
一つになれぬ しょせん男と女では
優しさをありがとう
さよならああ手を振って

咲け咲け桜 滲む涙もあざやかに
散れ散れ桜 傷む心に降りつもれ
人生は春のよう
すべてがああ夢の中
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