秋芳洞愛歌

永遠(とわ)の国から 湧(わ)いてくる
愛の清水に 吸いよせられて
影がより添う 秋芳洞よ
ああ この水の 流れのように
澄んだ私を あなたにあげたい

秋のリンドウ 春の蝶
鳥の声さえ 静かに避けて
何を語るか 黄金柱(こがねばしら)よ
ああ 底知れぬ 闇路(やみじ)に光る
石はそのまま この世の姿

涙 涙を くぐり抜け
いつかいい日が くるよとわらう
石の乳房よ 百枚皿よ
ああ この胸に いま訪れた
愛よ渇れるな いついつまでも
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