あんじょうやりや

灯りをつけたら 部屋の中
おまえの荷物が 消えていた
花柄模様の 箪笥やら
中古で買うた 三面鏡
ほんまに安い もんやのに
あんなもん なんぼでも買えるのに
思い出残さず 持ってった
あんじょうやりや 元気でやりや

天神祭りも 近づいて
太鼓のけいこが 聞えてる
冷めたいビールで 差し向かい
最初の夏が なつかしい
ほんまにアホは なおらんわ
しょうもない男に つきおうた
おまえもほんまに アホやった
あんじょうやりや 元気でやりや

今から思えば 幸せは
苦労を重ねた 頃やった
戸棚の隅に 落ちていた
黄色く褪せた 写真には
おまえの笑顔 写ってる
アホンダラ これからが楽やなのに
ほんまの夫婦に なれたのに
あんじょうやりや ええ奴さがしい
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