雨ふり

あの空が泣いていたのは
あなたに触れるためでしょう
伝えたい気持ちを言えないまま
さらさらと降りつづくのです

あの花が泣いていたのは
あなたに出会うためでしょう
重なる心を想いながら
ひらひらと枯れてくのです

あめあめふれふれ 出会いと別れに
すれちがってこぼれ落ちてく あめあめ

あの道が泣いていたのは
あなたと笑うためでしょう
時がたてば思い返すように
ひっそりと乾いてくのです

あの夢が泣いていたのは
あなたに気づいてほしかったのでしょう
傷つき傷つき忘れながら
きらきらとぼやけてくのです

あめあめふれふれ 時間の流れに
古ぼけて破り捨ててく あめあめ

あの星が泣いていたのは
あの海が泣いていたのは

あめあめふれふれ 世界の果ての果てまで
汚れたその雫で洗ってね
あめあめあめふれふれ あめあめふれ
心と心の間に ふれふれ
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