春待ち草

どこへ流れて 行く雲か
見ればお前の 顔になる
雪割り草の またの名を
春待ち草と 云うんだよ
逢いたいな 逢いたいよ
お前は俺の 春待ち草だよ

いのち燃やした あの夜が
今もこころの 夢あかり
おとこの頬に 降る雨は
なみだの川に なるんだよ
恋しいな 恋しいよ
お前は俺の 春待ち草だよ

俺のことなど 気にせずに
なっておくれよ 幸せに
はぐれて幾つ 年月(としつき)を
指折るたびに 遠くなる
帰りたい 帰れない
お前は俺の 春待ち草だよ
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