ふるさとの空遠く

たえまなく 流れる歌は
あの日の 母の子守歌
いつしか 眠る街角
耳によみがえる
眼を閉じて 浮かぶ景色は
いまも変わらずに
桜舞う 樹の下に
友がいる……
ふるさとの 空遠く
夢路遥かに

僕なりに この街暮らし
頑張り生きて いるけれど
どうにも ならない時に
歌がよみがえる
雪解けの せせらぎの音
夏は遠花火(とおはなび)
初恋の あの人は
いまどこに……
ふるさとの 空遠く
想い遥かに

帰りたい 切符一枚
買えば済むけれど
帰らない もう少し
この街で……
ふるさとの 空遠く
涙遥かに
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