ただいまの約束

あたたかくなったら海へ行かないか
そんな約束があったね
雨が降ったならうちへ帰ろうか
自転車は置いて家まで歩こう

どれほどの愛おしさが
この胸に溢れただろう
いつまでも続くと思っていた
あなたの中 何を残せただろう

あなたの心がいつか歳をとって
私のもとへとやってきたら
迷わずに言うよ おかえりなさいと
何もなかったようにまた始めよう

頼りない日々の中に
優しさが流れていた
それさえも気づけないほどに
あなたに包まれていた

約束が泣いていても
思い出が笑っていても
私の中に根を張っている
あなたをただ思い続けるでしょう

あなたの体が走れなくなったら
その手をひくから駅まで歩こう
×