神戸の夜

今も変わらぬ街
異国の匂い そのままに
眼下に拡がる 碧く光る海
遠い幻 見ているようで
白いパラソル廻して
君に似た 人がゆく
港神戸の この坂道を

人の妻ならいい
しあわせならば 何よりと
思い出尋ねて そっと目を閉じる
なんで来たのか 男の勝手
今も色濃く残るよ
君のあの残り香が
港神戸の 切ない夜に

うるむ港の灯よ
行き交う船を 見つめつつ
切らした酒にも 気づくこともなく
逢えぬものかと 思ってみたが
それもみれんと笑って
明日(あした)にも ここを出る
港神戸よ いついつまでも
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