母の鞄

故郷(くに)を出るとき 母さんが
土で汚れた 荒れた手で
持たせてくれた 小さな鞄
潮の香りの 海辺町
田舎の駅が 懐かしい
あ~あ 故郷(ふるさと)は
いつも心(こころ)に

幾日(いくひ)あれから たっただろ
丸い背中が 気がかりな
畑の仕事 しんどいだろに
潮の香りの 岬町
帰ろか明日は 想い出と
あ~あ 故郷(ふるさと)は
いつも遠~い

今は空から 母さんが
まるい笑顔で 見つめてる
今でも心(ここ)に しまって在るよ
潮の香りの あの鞄
心の奥の 真ん中に
あ~あ 故郷(ふるさと)は
いまも心(こころ)に
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