人生劇場

やると思えば どこまでやるさ
それが男の 魂(たましい)じゃないか
義理がすたれば この世はやみだ
なまじとめるな 夜の雨

あんな女に 未練はないが
なぜか涙が 流れてならぬ
男ごころは 男でなけりゃ
わかるものかと あきらめた

時世時節(ときよじせつ)は 変ろとままよ
吉良(きら)の仁吉は 男じゃないか
おれも生きたや 仁吉のように
義理と人情の この世界
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