月夜のタンゴ

今日がまたひとつ終わる
数知れぬ人の 様々な想い連れ
過去がまたひとつ増える
出逢いも別れも いつか遠い出来事
幾度となく夜は巡り来て 私を変えてゆくけれど
あの日と同じ様な 月灯りの下で
跡切れた記憶の糸 たぐり寄せ歩くの
ひとりで…

愛が消え去った今も
時々あなたの笑い声に振り向く
どんな夢も叶うと信じて 過ごしたふたりの蜜月
それは風の様に 心を吹き抜けて
二度とは癒されない 傷跡を残して
終わった…
突然…

長い道を歩き続ければ 躓くこともあるけれど

柔らかな光に私は導かれ 明日を再び生きてゆく
帰らぬ愛しい面影を 今宵も月の中に見つけては
繰り返す あなたへの さよなら さよなら
さよなら…
さよなら…
さよなら…
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