君が笑む夕暮れ

もう、この季節も終わりだね…と 君がふいにつぶやく
ああ…何気なくて 優しすぎるから 奥歯 かんだ

ねえ、繋がりとか運命とか そんなものを 捨てたら
もっと自由に この空飛べるのかな?

教えてよ…

いつか交わした約束 目指す場所は高く
日常の騒がしさと戯れるけど
君のために強くなる 今気付いた欠片(かけら)
手放してしまわないように
だけど今は こっち見ないで 濡れた頬 夕日が乾かすまで

もう放っといて…と強がるのは 君の悪い 癖だね
そう言って肩を 小突いた笑顔に 瞳伏せた

ねえ、僕が書いたあらすじなど 子供過ぎて ちっぽけで
真実を知れば 脆く崩れるのだろう

それでもさ…

暮れる空に夢見てる 思う時は長く
日常のすれ違いで千切れそうでも
-君はもっと強くなる-風に乗る言霊
今はただ 追いかけてるんだ
だけど今日は 少し寒くて 繋いだ君の手 解けないよ…

今はまだ

知らない道の途中で 出会いを繰り返す
日常の喧噪さえ 愛おしいけど
君の声が遠くなる その瞬間 僕が心から笑ってますように…

小さな願い 強く結んで
いつも通り横顔を 見ていた…

振り返る君が今…… 笑った。
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