北国の慕情

北国の青空は あまりに青く
忘れかけそう ふたりの運命(さだめ)を
白い野薔薇を 飾った舟で
愛のありかを いつもたしかめあった……
飛んで行きたい すぐに
かもめたちの ように
涙を忘れたわたしになって 今は
飛んで行きたい すぐに
風と波をくぐり
ふるさとはなれたあなたのもとへ たずね

北国のみずうみは あまりに深く
逃れられない 不思議な力に
星は想い出 ささやくけれど
愛のありかを ひとりでさがせはしない……
飛んで行きたい すぐに
かもめたちの ように
涙を忘れたわたしになって 今は
飛んで行きたい すぐに
昼と夜をくぐり
あてなくさすらうあなたのもとへ たずね
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