かげろう

泣いたよ 泣いたよ 小さな海ができるほど
ひとりで ひとりで 鍵をかけた夏の中で
蝉が鳴いているね あの日と同じように
ごまかそうとしたけど 心は知ってた

強くなりたくて 歩き出してみる
止まった時計を 胸に抱いたまま
人混みに押されて とりあえず覚えた笑うフリ

何故だか気になる 心のドアをたたく人
どうして どうして 同じ目をしているんだろう
ごまかそうとするけど 心がざわめく
蝉が鳴いているね 道にはぬけがら

強くなりたくて 歩き出してみる
止まった時計を 胸に抱いたまま
言葉は怖くて すべて壊れそうで
ふたり見つめてた陽炎

人混みの中を 走り出している
止まった時計を あなたと動かしたい
忘れられないこと 忘れたくないこと
夜明けに揺れてる陽炎
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