女の倖せ

きれいなだけで 見ないであなた
過去があります わたしにも
夜のよごれた 水だって
生きてゆくため 飲みました
そんな女の 酒と涙を
わかってほしいのよ あなたにだけは

いつものままの おまえでいいと
触れるくちびる 熱い息
あなた泣けます うれしくて
離さないでね この腕を
春の日射しに 忘れかけてた
笑顔が少しずつ もどって来ます

しばらくぶりに 故郷の母に
長い手紙を 書きました
部屋にすずらん 鉢植えの
花を飾って あなた待つ
今度こそはの 夢がようやく
きれいに咲きそうな 女の倖せ
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