ないものねだり

別れるために 出逢った恋と
わかっていたはずさ だけどいつか
もう少し もう少し
そばにいたいと 求めてしまう
男は ないものねだり
哀しい ないものねだり
おだやかな日々から 逃げだすように
熱い夢に 走りたくなる

淋しい夜に 待ち合わせして
抱きしめあうだけと 思いながら
心まで 心まで
欲しくなるのは 身勝手だろう
男は ないものねだり
いつまで ないものねだり
許されない恋の 痛みのような
熱い傷が なつかしくなる

男は ないものねだり
哀しい ないものねだり
追いかければ逃げる 真夏(なつ)の陽炎
そんな女(ひと)を 愛したくなる
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