あぜ道

あぜ道をすりむいた足 気にせずに走り回る
名前もわからない 草花でつくりあげた 首飾りくれた

チョコレートの銀色の紙 不器用に輪をつくる
小さな左手を 差し出した女の子の 薬指かざる

早く大人になりたいと 夢見る思い出の僕に
今の僕は心の中で あわてないでと声かけてる

あぜ道を音にならない 口笛が響きわたる
大人の知らない ダンボールの隠れ家を 夕立が濡らす

小さな体震わせて 強がる思い出の僕が
今の僕の弱さに向けて 逃げてないでと呼びかけてる

あぜ道を夕日をうけて 長い影歩いて行く
あの頃失くした 手作りの竹とんぼ 何となく探す
思い出を探す
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