秋月の女

風の噂に 誘われながら
訪ねて来ました 筑前の町
嬉しがらせた その後に
涙の別れが 来るなんて
寂しすぎます 城下町
あなたに逢いたい 秋月の旅

ひとり歩けば 恋しさつのる
城跡・鐘の音(ね) 白壁格子
あの日のあなたの やさしさが
昨日のように よみがえる
帰ってほしい この胸に
女は哀しい 秋月の旅

瞼とじれば いい事ばかり
想い出重ね着 草木染(くさき)の着物
あしたは始発の 汽車に乗り
幸せこの手に 掴みたい
日暮れがせまる 目鏡橋
あなたを忘れる 秋月の旅
×