カルーセル・ワルツ

うそでもいいから もっと私を ほめて欲しいの
明日の朝には全部消えていたとしても

レコードがまわる
グラスのコーク ストローで飲んでいるだけ
楽しいときに終わりがくるなんて 知らないよ
くらくら 踊るよ

煙草のにおいのマフラー
きれいな色した空きびんならべて
鼻歌うたうよ 夏のアメリカ
背の高いビル 冬の新宿

うそでもいいから もっと私を ほめて欲しいの
言葉に火をつけて びんづめのジャムになる

青いワンピース 言葉のないラジオつけても
コーヒーには何も入れないで
まっくろなままがいいよ

重いカバンをひきずって
バスに乗りこむわ さよなら
焦げ茶色の街が 遠ざかる

うそでもいいから もっと私を ほめて欲しいの
なにが本当かなんて どうでもいいの 溺れていたいだけなの
明日の朝には消えていても 今だけ ワルツを踊るよ

ああ 消えていても
×