希笛

夕やけが落ちる線路に 熱き想いをたどれば
いまは 帰らない遠き日に
ひとり ひとり たたずむ
雪溶けの河原で ひとつふたつと
小石を投げれば 涙あふれる

ああ希笛よ あの人が
忘れきれない この胸に
ああ希笛よ あしたまで
心の中に 響けよ

茜雲あすも晴れるよ 宵の明星光れば
群れに はぐれてる一羽鳥
どこへ どこへ 帰るか
山裾に灯が ポツリポツリと
涙に にじんで 心ゆらせば

ああ希笛よ あの人は
幸福つかんで いるだろか
ああ希笛よ 夕やけの
遥かな山河に 響けよ

ああ希笛よ あの人が
忘れきれない この胸に
ああ希笛よ あしたまで
心の中に 響けよ
×