港の女房

海があんたの いいひとならば
海と私は 恋がたき
ここに放浪(なが)れて 一年三ヶ月(みつき)
潮の匂いに 慣れた頃
遠く聞こえる 追分節に ヤンサノエー
波がかぶさる 日本海
鴎群れ飛ぶ 海辺の町で
私あんたの ヤンサノエー 恋女房

口紅(べに)は薄めで 束ねた髪も
いつか馴染んだ 港町
時化りゃあんたと 小さな酒場
夢を酌ぎ合う コップ酒
想い出すのは 生まれた町よ ヤンサノエー
何処か似ている 海の色
惚れてほろ酔い 暖簾の向う
荒れて霞んだ ヤンサノエー 鴎島

海の男を 好いたら最後 ヤンサノエー
一緒に大漁の 夢をみる
鴎群れ飛ぶ 海辺の町で
私あんたの ヤンサノエー 恋女房
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