猫の尻尾

曲がり角からのぞいた 寂しげなネコの尻尾
夜の中に溶ける 後姿をそっと
見送った立ち止まった 振り向いた

擦り切った赤い首輪 諦めた冷めた瞳
手を伸ばした僕に 傷ついた前足で
引っかいて引っかいて なきやんだ

もっと寄り添っていいよ!
ずっとずっと一人でいたんだね
もっと寄り添っていいかい?
ゆっくりおやすみ 僕の隣で

曲がり角からのぞかす 不安げな僕の尻尾
ひとりぼっちの夜 街灯にたたずんだ
人影が気になって 振り向いた

僕を見つめてる瞳 あの子とお別れした日
優しく伸ばした手と 寂しそうにした目を
思い出して悲しくって ひっかいた

泣いてた僕を撫でてくれた君
何も言わず寄り添ってくれた君
傷だらけになっても 手を伸ばしてくれた
いつまでもそばにいてくれた君
これから先もずっとずっとずっと
君といたい

もっと寄り添っていいかい?
ずっとずっと一緒にいようよ
もっと寄り添っていいかい?
ずっとずっと二人でいたいから
もっと寄り添っていいかい?
ゆっくり眠るよ 君の隣で
×