なにわ情話

水の流れと 人の世は
ままにならない 浮き世川
意地があります 浪花の女です
涙こらえる 天満橋(てんまばし)
あんたの夢に つきあって
苦労承知で ついて行(ゆ)く

遅い帰りを 待つ夜は
胸にしみます 淋しさが
情けあります 浪花の女です
恋の噂は 聞かぬふり
月日を重ねて またひとつ
結ぶ絆の 泣き笑い

しみる川風 向い風
今日も二人に 吹き抜ける
心あります 浪花の女です
両手合せる 法善寺(ほうぜんじ)
あんたに惚れて どこまでも
同じ夢みて ついて行く
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