夜汽車は北へ

あなたとふたりで 帰ってゆきます
おんなじ故郷(ふるさと) あの町へ
憧(あこが)れて暮らした 東京で
夢さえ掴めず 泣いてたあの夜
あなたにめぐり逢い こころを決めました
さようなら街の灯(ひ)よ… 夜汽車は北へ

寒くはないかと あなたは外套(コート)を
わたしに掛けるの この肩に
過ぎ去った季節の 想い出は
涙と一緒に 忘れりゃいいと
やさしくいたわって 背中を抱き寄せる
さようなら街の灯(ひ)よ… 夜汽車は北へ

眠れぬ車窓(まど)には 映っているのよ
かわらぬ笑顔が 懐かしく
雪国の小さな 駅に着き
生まれて育った あの山河(やまかわ)と
あなたの夢ひとつ ささえて生きてゆく
さようなら街の灯(ひ)よ… 夜汽車は北へ
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