世紀の発見

悲劇の始まりを告げるアラーム。
ほら吹き男はひや汗をかいて。
「このまま世界を、未来の変化を知られないまま変えてしまえばいい!」
天才的な発明を思いついた。

どのぐらい待てばいい?
バラバラと音を立て、崩れていく方程式とレポート。
痺れてきたその脚。セメントで固めちまえ。
いい香りがしてきた、上手くいきそう。

今だ、蜃気楼になれ。僕は全てを汚したい。
…世紀の発見なんかは必要あるのかい?それって食えるの?

今から迎えに行くから待ってて。
何処に飛べば君に会える?

そうだ、航海士になろう。僕は何にも乱さない。
科学の発展なんかは必要ないのさ。歳を取っても。

このまま世界を、「昨日の変化も分からないまま変えてしまえばいい!」
なんてばかげた発想だ。
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