津軽慕情

北へ流れる あの雲が
津軽野(の)づらで 雪になる
俺の分まで 働き終えて
親父(おやじ)いまごろ 囲炉裏酒(いろりざけ)
ああ 帰りたい 帰れない
酔えば恋しい イヤーイー ふる里が

背中まるめて おふくろが
榾火(ほたひ)もやして 夜業(よなべ)する
俺の野良着(のらぎ)を また縫(ぬ)いながら
待っているとの 夢便り
ああ 帰りたい 帰れない
唄でしのぼか イヤーイー ふる里を

手豆(てまめ)こらえた 山仕事
遠い町から 思い出す
わたし津軽で 暮らすと言った
幼馴染(おさななじみ)は どうしてる
ああ 帰りたい 帰れない
想い届けよ イヤーイー ふる里へ
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