さすらい岬

北へ北へと ローカル線で
たどり着いたら 名もない浜辺
紅いはまなす 咲いてはいても
逢えるはずない 笑顔の君よ
かかえ切れない 淋しさに
涙が落ちる さすらい岬

何を今さら 悔やんでみても
過ぎたあの日は 帰って来ない
風が又吹く 波間に浮かぶ
好きで別れた 面影一つ
かかえ切れない いとしさに
逢いたさつのる さすらい岬

ウトロ鴎の 啼く声聞いて
雲の流れに この身をまかす
夢は砕かれ 望みは絶たれ
空(から)の心に 未練が残る
かかえ切れない せつなさに
想い出連れて さすらい岬
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