路地あかり

人に言えない さびしさ抱いて
ながす涙の 意味を知る
肩がぶつかる 路地裏の
あかりみたいな 女(ひと)だった
酒におまえが 浮かんで消えて
飲み干す夜が ほろ苦い

あの日おまえに 別れの言葉
酒の力で 切り出した
こんなおれには 安らぎが
きっとこないと 思ってた
詫びる言葉も 言えないままで
見上げる月を 胸に刺す

風におまえの うわさを聞いて
さがし続ける 夜の街
苦労背負った その肩を
そっと包んで やりたいよ
まるで哀しい 笑顔のように
心にゆれる 路地あかり
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