無心の歌

きみが苛立っていたのを
吐き出してないものを
預かっているのは他の誰でもない

凍えるように膝を抱えて
外の世界を爪で引っ掻いていた
遠くの未来に押し潰されてしまう
あまりにも
あまりにもかけがえのない

きみが指差していたもの
間違っちゃいないのかも
誰が信じてあげなきゃいけなかったんだ?

木漏れ日が今きみを照らしていた
溢れるように鼓動が聞こえていた
ただの未来がこれほど愛おしいのか
教えておくれ
おれは今何を云おう

教えておくれ

どんな面をしてせめて裏切らないと
云わせておくれ
それだけは途切れぬよう
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