アパートの鍵

灯りもついてないし
あなたの帰りは まだ
鍵は いつものとこ
背のびで 見つけます
見慣れた 部屋の中は
きちんと片ずいてる
それが なぜか 今日は
胸さわぎする わたしです
愛の手に ひきよせられて
感じたそのまま 信じたのです
つきあっているうちに いま
なくてはならない あなたなのだから
テレビがついてたのも
忘れて 部屋のすみに
ひざをだいて ひとり
帰るに 帰れないのです

幾度か なって切れた
電話が 又鳴ります
こんな時間に 誰れ
あなたを呼ぶひとは
ドアの外の足音
急いで 鏡をみて
何げなくしたいと
髪をとかしてみたのです
愛の手に ひきよせられて
感じたそのまま 信じたのです
つきあっているうちに いま
なくてはならない あなたなのだから
時計を横目でみて
あきらめが現実に
だけど どうするにも
こゝに こうしているのです
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