黄昏の匂い

あなたの愛は ときめく匂い
逢えるその日は 窓辺(まど)に花を置き
うれしい心と ざわつく身体が
時間を急いで おさえ切れない
倖せなんかほんの 少しでいい
死ぬまであなただけを 好きでいたら
そんな人生も 私だけのもの
いつも遠くの 人でいいから

あなたの過去は 涙の匂い
ちがう誰かの 影が見えるから
嫌いなあしたと 恋しい夕暮れ
靴音それだけ 連れて帰って
泣きだすくらい すぐに抱かれたくて
何度も服を着換え 口紅(べに)を選ぶ
綺麗じゃないけど 最後の人なら
せめて小さな 夢でいいから

倖せなんかほんの 少しでいい
死ぬまであなただけを 好きでいたら
そんな人生も 私だけのもの
いつも遠くの 人でいいから
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