茅葺きの駅

会津鉄道 揺られて着いた
ここは湯野上(ゆのかみ) 茅葺きの駅
湯の香にさそわれ たずねた宿は
おくに訛(なま)りの おかみさん
露天風呂へと 案内されて
紅葉を眺めりゃ 唄も出る

同じ都会の おひとに出逢い
旅はみちづれ 一杯飲もう
囲炉裏(いろり)を囲んで 深酒(ふかざけ)すれば
親父(おやじ)じまんの 釣り話し
酒の肴(さかな)は いわなにこずゆ
みちのく山あい 夜も更ける

なごりつきない 明日の夢を
汽笛のこして 茅葺きの駅
ネオンあかりで 飲むのもいいが
こんど来る時きゃ 二人とも
愛し女房と 手をとりあって
幸せ遊山(ゆさん)の 四人旅
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