声で言葉で

思い出していたんだよ
転んで怪我した日のこと
開いた傷口隠してさ
誤魔化していた日のこと

無理して笑ってたこと
初めは違ってたこと
全部さらけ出したなら
嫌われてしまうってこと

痛い 痛い 痛いって泣いた心
来ない 来ない 迎えはいつも来ない
怖い 怖い 一人きりは怖い
それなのにただ言いだせぬまま

上手く声に出せたら 上手く言葉にできたら
あの人のようにきっと愛してもらえるかなぁ
もう選べない道と もう帰れない場所と
どこで間違ったなんて思い出したくもないけど

忘れようとしたんだよ
出会ってしまった日のこと
「もしかして」なんて淡い希望を
抱いてしまった日のこと

強い 強い 光は差し込むけど
深い 深い 影の表と裏で
見たい 見たい 片方だけじゃ意味無い
本当のこと 嘘じゃないもの

上手く隠したつもりでも 消え去ったわけじゃないんだよ
あの人のようにそっと目を逸らしてしまえたら
もう選べない道と もう帰れない場所と
どこで間違ったなんて思わないで済んだろう

「分かってないよなぁ」ってそんな独り言も
分かってないのはお互い様
分かり合えるはずもないと諦めて
分からないことの言い訳して

上手く声に出せても 上手く言葉にできても
愛してもらえるなんて保証はきっと無いけど
もう選べない道も もう帰れない場所も
どこで間違っていたってそれは僕が決めること
迎えにいくよ 僕と同じように泣いてる君を
×