網走番外地

馬鹿(ばか)を 馬鹿を承知の この稼業(かぎょう)
赤い夕陽(ゆうひ)に 背を向けて
無理に笑った 渡り鳥
その名も網走(あばしり)番外地

きらり きらり流れた ひとつ星
どうせどこかで 消える奴(やつ)
ぐれた俺(おい)らの 身のはてを
泣いてくれるは あの娘(こ)だけ

流れ 流れこの身を ふるさとの
うるむ灯(あかり)に おふくろが
消えて浮かんで また消えた
その名も網走番外地

呼んで 呼んでみたとて さいはての
遠い海鳴り 風の音
せめて真赤(まっか)に 燃えて咲く
花になりたや はまなすの
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