純情の花

泣きの十六家(いえ)を出て すねた十九にゃ振られ花(ばな)
数えりゃ男も十(とお)の指
惚れて振られた ばかな女の
問わず語りの 止まり木にゃ
あゝ 純情の花が咲いてた夜もある

情(じょう)の一字(いちじ)にほだされて
泣いて別れた愛もある
深みにはまった恋もある
妻も子もいる男性(ひと)に誘われ
着の身 着のまま旅に出た
あゝ 純情の花が咲いてた街もある

甘い言葉に酔いしれて
燃えた自分が憎らしい
女の悲しい体ぐせ
あんな男の どこがいいのと
燃える唇 噛みしめて
あゝ 純情の旅の夜風に泣きました
あゝ 純情の花が咲いてた夜もある
×