立待月

夜毎に姿を 変える月
男の心の 移り気か
もしかあなたが 戻るよで
手鏡(かがみ)をのぞいて 紅を引く
どうぞ返して 女の夢を
立待月は 涙月

両手に包んだ 幸せが
こぼれていました 知らぬまに
広い背中に 寄り添って
甘えたあの日は 幻か
信じられない 別れた今も
立待月は 未練月

何度も何度も あきらめて
あきらめきれない 私です
浮かぶ面影 月明かり
吐息が震えて 眠れない
夢を見させて あなたの胸で
立待月は 願い月
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