初雪

輝くイルミネーション
すれ違ってく笑い声
みんな楽しそうな嬉しそうな
週末の帰り道

すり抜ける冷たい風
かじかんでるこの両手
ポッケに入れてみても 息かけても
あたたかくならないよ

君は今 何をしているの…?
僕は 夢に近づいてるの…?
約束もないままで 行く宛もないままで
ひとり佇んだ

街の片隅に 僕の掌に
そっと 音もなく舞う初雪
胸に 愛しさが 切ない想いが
静かに降り積もってく 白く白く積もってく

きらめいてるショーウインドー
色とりどり咲いた傘
みんな 肩を寄せて 頬を染めて
寄り添う恋人たち

舗道に残る足跡
こぼれる白い溜息
マフラーしっかり巻いて 顔うずめて
駅まで歩いてくよ

夢はいつの日か叶うかな…
君に今すぐに逢いたいな…
果てしない大空に 真っ白な大空に
ひとり呟いた

街を包むように 僕を包むように
ずっと 降りつづく 優しい雪
見慣れた景色を ふるえる心を
ひとつずつ染めてゆく 白く白く染めてく

胸の片隅で 僕の掌で
そっと 溶けてゆく 儚い雪
淡い想い出が あの日のふたりが
揺らいで滲んでゆく 遠く遠く滲んでく

街の片隅に 僕の掌に
そっと 音もなく舞う初雪
胸に 愛しさが 切ない想いが
静かに降り積もってく 白く白く積もってく
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