誰がために

世界の果てで あなたと探し出した明日を
震える両手が 抱きしめている

黄金色に萌え咲く 荒野の夢を見ていた
希望乗せた綿毛たちが 西風に弾け飛び

歓喜の声の裏で 孤独の予感がしてる
こんなときはあなたの言葉 思い出す

どうか泣かないで 手を繋いだら
同じ未来の背中を今 見てるよ?

ひとりきりじゃ取り戻せない 高く突き抜ける空
誰がために その手を差し出せる生き方が
繋いでゆく新世界を 守り続けるのなら
歓びの裏にある
その孤独は わたしが引き取る

向かう先に必ず 未来があるはずだよと
ただ夢中で飛び出しては 空回りしてる
こんなにも無力だと 思い知るとき初めて
肩を支えた腕の ぬくもりに気付く

隣に並ぶ手を取り合えば
悲しみの連鎖壊せると 信じた

こんな道を選んだのは 間違いじゃないのかと
こみ上げる弱さを 押し込めた問いかけに
あの大きなあなたの手が 西風に姿を変えて
この涙をぬぐい まだ震える両手を包んだ

ひとりきりじゃ取り戻せない 高く突き抜ける空
誰がために その手を差し出せる生き方が
繋いでゆく新世界を 守り続けるのなら
歓びの裏にある
その孤独は わたしが引き取る

長い時が過ぎて 或る日
あの懐かしい影が
光る綿毛が舞う 黄金色の大地に 再び……
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