リラ

ぼんやりとそぞろ歩く
地面は柔らかく
沈む足首に絡まりつくのは
臆病なココロだけ

都合良く呼び出して
都合の良いキスをされたり
それでもついてくるって弱み握られてるなら
時に問いたい
愛とはそんなんじゃないことを

この際
雨上がり窓をあけ
リラの香りに包まれて
このままあなたを殺してしまおう
そんなこと
眠るあなたの横顔に
かすかな幸せみつけて
わたしはなにもできない

ゆっくりと侵食する
屈辱と愛情
そして今日もまた
繰り返し、繰り返す
壊せないままで

リビドーを昇華するためだけの
ボランティアとでもいいたげな
見下してる瞳をえぐるほどの
愛をあなたに捧げたい
二度とは帰れない場所へ...

この際
雨上がり窓をあけ
リラの香りに包まれて
このままあなたを殺してしまおう
そんなこと
眠るあなたの横顔に
かすかな幸せみつけて
わたしはなにもできない

望んでいるのはそんなんじゃなくて
満開の花の中
服の上から抱いて欲しかっただけ

この際

雨上がり窓をあけ
リラの香りに包まれて
このままあなたを殺してしまおう
そんなこと
眠るあなたの横顔に
かすかな幸せみつけて
わたしはなにも
なにも

雨上がり窓をあけ
リラの香りに包まれて
このままあなたを殺してしまおう
そんなこと
眠るあなたの横顔に
かすかな幸せみつけて
わたしはなにも
なにもできない
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