じゃあな

じゃあな こんないい日に
お別れなんて とても ああ

いつか旅立ち 来ると知ってた
何も贈るもん 持ってない
「そんなのいいよ」と
微笑んで歩きだす
君呼び止め 今

中也の詩集をあげよう
ポケットに偶然入ってたんだ
用意したんじゃないぜ

いつか ある日目覚めて
誰もいなくて 一人っきり
そんな時があったら 呼んでくれたっていい

「大丈夫だよ」と
前を向いて歩きだす
君呼び止め 今
中也の詩集をあげよう
本当は用意しておいたんだ

ゆあーん ゆあゆよーん
ゆあゆよーん ゆよーん
夏の日に夢が破れて
秋日狂乱デーデー屋
冬は狐の革ごろも
悲しみが汚れる時さえ
ある としても

サーカスのブランコ 揺らす様に

パラソルを振って パラソル君に振って
ひとまずさらば じゃあな
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