僕の登下校

粛々として息が詰まる
四角い暇持て余す世界
退屈な故に蟠る
帰宅願望秘めて腐る疾患

暮れまで徒然なる儘
気付けばチャイムだ 目覚める時間
放課後駄弁る男女知らんぷりしてそそくさ帰る支度

慢性ド低俗会話
前に聴いた様な話だらだら
再生CDプレーヤー
よしここからが僕のお楽しみだ

騒々しくて志気高まる
ヘッドホンからだだ漏れる世界
繋がる音楽と心技体
然れどおいすぐさま浮かぶ血管

都度邪魔する信号死ね
許すまじ憚れ車社会
嗚呼嫌々さっさ帰りたい
リズム乗っかってペダルを漕ぐ次第

疾走劇の終演は
ハッチポッチ見たいだけなのだが
偏執狂の実態は
孤独癖が囃し立てるから

独りよがりだけ滞り
とどのつまり秩序お座なり
な僕の一時を支配します
音で足はまだ加速する
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